乳腺症の症状と乳がんとの関係など

女性が特に中年以降気になる乳腺症に関する情報を調べてきて、少し前よりもこの乳腺症という症状や原因に関する解説も分かりやすいものが多く見受けられるようになってきたようですが、まだお医者様によっては専門用語を一般の方が理解しやすいように言ってくれないケースも多く、思いきって病院を受診したけど結局どうすればいいの？と迷われる方も多いようです。

様々な病院、お医者さまの解説などを集約してみたいと思います。

乳房に関する病気はいろいろありますが、乳腺症というのは乳房に現れる一つの症状で特別な治療は必要がないものだという認識からスタートしたいと思います。

でも実際に乳房に痛みがあったり分泌物があったり、腫瘍のような塊があったりすると重大な病気ではないかと心配になります。

結論的に特別な治療が必要のない乳腺症であった場合の代表的な症状としては、「中年以降に現れる症状で」「ごろごろとした塊のようなものを感じる」「透明・お乳のような分泌物がある」「痛みがある」といったものです（全ての症状が出るということではありません）

乳腺症であった場合の痛みは生理前に強くなり生理が始まると弱まるという特徴があります。

問題は上記のような症状は乳房の重篤な病気である乳がんと共通するものがあるということです。

ごろごろとした塊という症状では、乳腺症の場合は乳がんのような腫瘍ではなく乳腺の不均衡が腫瘍のように感じるということで、当然自分は乳がんの腫瘍なんて触ったことがありませんので病院の受診が必要になります。

分泌物に関しては乳腺症でも乳がんでも個人差があり、やはり自己判断はできません。

痛みに関しては、多くの文献の中でもおおよそ乳がんの場合には痛みがないというケースが多いようで、痛みがあって生理前に強くなるという特徴であれば乳腺症の可能性は高いと思われますが、当然病院での判断が必要になります。

乳腺症の原因に関しては、お医者様の見解でも「よく分かっていない」というものも多く見られますが「ホルモンバランスの崩れが原因」という情報が多く目につきます。

ホルモンは人間の身体の代謝等を司っていて生理もコントロールしています。

生理周期の中でお乳を出すための準備として乳腺が広がったり縮んだりさせるのもホルモンの役割で、若いころであれば乳腺全体を均一にコントロール出来ていた状態が加齢やストレス等でアンバランスが生じ、それに連動した症状を乳腺症と呼ぶという理屈のようです。

このように見ていくと、乳腺症は言わば加齢でできたお肌のシミといったニュアンスの症状ですので（これは私の感想ですが）特別の治療が必要ないという意味が理解できるような気がします。

しかし再三ですが問題は乳がんとの関連性で、ゴロゴロとした感じや痛み、分泌物が単なる乳腺症によるものなのか？乳がんに起因するものなのか？この見極めを病院で行う必要があるということでしょう（あたりまえですが）

もうひとつの重大な疑問としては、乳腺症は乳がんになるの？というものですが、少し前は乳がんになる前兆と言われた時代もあったようですが、理論的に考えれば乳腺症は乳腺の不均衡等であって乳がんは腫瘍なのですから「直接的な関連性はない」という解説も多く見受けられます。

でも一般人が普通に考えても、加齢やストレスで身体に現れた乳腺症の症状は広義に捉えれば様々な病気の前兆として捉えたほうがよく、定期的な病院の受診は必要であると感じます。